【居住区の主な施設】

~ノイヴェーレ学園~

市内において最も著名な教育機関。
年齢別にグループを振り分けて一年ごとに進級をする仕組みはなく
習熟した内容と試験の合格により初等~中等~高等~大学の教育ランクへと進む。

ある程度は同じ年代の層が集まりやすいが
教育ランクが高くなると年の離れたものたちが同じ席を囲む光景も珍しくない。
特に低ランクの教育については市民にとって半ば義務化されているので割安なため、
市内に住む成人は初等部を卒業していることが多い。

教育を受けることは任意であり、進学するにつれて教育費用の負担の度合いも大きくなるため
進級できなくなったランクで学校をやめて社会に参加することが一般的。

学習できる範囲は多岐に渡っており、学者や教育者としての授業に留まらない。
冒険家もまた立派な学部の一つであり、在籍しながらフィールドワークに励むものも少なくない。
また外国である魔法学園の協力を取り付けているため、神秘の分野を深く学ぶ手助けともなる。
魔法学園側からも何らかの事情でノイヴェーレ市に出向しているものたちが研究を重ねる場の提供も行っている。

また各ギルドなどの研究機関から貸与された書物は学園内にある図書館で一般人相手にも開放されている。
なんらかの職に就いていることや身分証明書などがあれば外部の人間にも貸し出しを受け付けている。


~日時計の公園~

中央の巨大な日時計を象徴とする公園。
公園内は整備されており、ゆったりとした休日を過ごしたい人間に好まれる。
屋台や物売りの姿も昼夜見かけており、待ち合わせ場所として利用されるのも少なくない。


~公衆浴場~

豊富な水資源と多文化の影響か各種入浴場の設備が充実している。
男湯、女湯で別れずに混浴の場が提供されることも多い。


~宗教施設~

教会や寺社など、多種族、異文化が常駐していることを考慮した宗教施設はこの地区に建てられることが多い。
別の宗派との摩擦を防ぐために各施設は距離を置いた場所に設けられている。


~仕事斡旋所~

幅広い分野の仕事を取り扱っている受付窓口。
一般向けと戦闘向けの大きく二つに別れており、取り扱っている建物も異なる。

斡旋所を介さず当人同士で契約を行うことも認められており
仕事を探すもの、依頼するものたちが交流をする場所としても提供されている。


~ギルド地区~

主に研究機関が集中している区画の総称。
ダンジョンから発掘された遺物の研究や、それを利用した新たな開発を行う施設が主流となる。
秋津国から流入した知識を活用した衛生の改善など、生活インフラの向上に大きく貢献している。
ただし研究肌の人物が多いためか、周囲の被害を考慮にいれない実験も行われており行政への抗議も後を絶たない。

またノイヴェーレ市では年に一度のお祭りとして発明博覧会が催される。
これは彼らの研究の成果を広く披露する機会であると共に、
ダンジョンで発掘された遺物の活用法を他国に喧伝する場でもある。

これらの研究機関とは別に、特定の職業が集まり組織として活動をする拠点もこの区画にある。
傭兵たちの集まりだけではなく、中には胡散臭い魔女たちのギルド、
噂として実在するかも怪しまれる盗賊ギルドなど大なり小なりを挙げていけば枚挙に暇がない。