ノイヴェーレ市について




《歴史》
近年になって突如現れた天を衝く巨大な塔。
それを活用することで急速な発展を遂げた新興の港町。
一大都市として名声を轟かせるほど急激な成長を遂げるが
歪な発展は貧富の拡大、多種族の流入など各所に問題を抱え込むことになる。


《産業》
変わり者の領主の私有地として、近辺の衛星都市にある特殊な迷宮が管理されている。
そこから発掘された遺物や魔物の素材を加工・輸出することを主産業とする。
港を活用した貿易産業により商業は活発化し、出入りする業者を対象としたサービス業も賑わいを見せる。
反面食料の自給率や兵力の備えには乏しく、それらの部分は輸入に頼って運営をする傾向が強い。


《文化》
利益至上主義の交易都市のため、外様の連中が入り乱れた人種のるつぼと化している。
街中では様々な文化が入り混じり、イベントが執り行われる時期の光景はより一層その混沌を深めていく。
資本主義の活性は貧富の差を助長していき、居住区とスラム街でその立ち位置を明確に分けている。
治安に関しても不安定さを抱えることになり、行政の目が届かない場所では時に命を危険に晒されることも。


【主な施設】

~居住区~
街に住む多数の住人が住居を構える生活区。
市兵も巡回しているため治安は保障され、富豪層が集まる区画ではその傾向はより大きくなる。
教養や知識を求めて学校や魔法学園の分校、図書館と言った施設に通い詰める住人の姿も見受けられる。
また整備された公園や川辺で思い思いの時間をすごす人も多い。


~娯楽地区~
商業施設を中心に広がる区画。
古今東西の品々が取り揃えられており、その活気の声が途絶えることはない。
人々が集まるため芸人たちによる見世物も頻繁に行われており、芸能横丁として街の一つの名物ともなっている。
冒険者や観光者向けの宿屋や酒場も鎬を削り合い立ち並んでおり品質も高い。
また奴隷商会、淫売窟、コロセウムといった商売も一般的なものとして立ち並ぶ。
必要であれば人も恋も命も、金という一つの物差しで取り揃えられる地区となる。


~スラム街~
居住区での生活が立ち行かなくなる、表に顔を出せない犯罪者など持たざる者たちが集まる場所。
弱者への庇護に市政は積極的ではなく、貧しくなった者たちは治安の維持のため追いやられる。
放置されている区画のため法の目を掻い潜るのに都合が良く、独自のコミュニティなどが発展していく。
表沙汰には出来ない禁制の品や、非合法なルートで奴隷に流されるなど曰く付きの類が取り扱われる。
そのため貧民の集合体のような典型的な弱者と、それを食い物にする連中が入り混じる。
市の方針としては集まることでリスクの管理がしやすくなり、また結果的には居住区の治安の維持にも繋がるので放置とされている。


~その他~
正門、港など市内への出入り口や上記の区画外の地区。
発展途上の場所も含まれており、賑わいによっては新たな地区として銘打たれることがあるかもしれない。