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エレオノーレ
Last Update:2024/05/17(金) 21:38

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2
素早さ3
タフネス3
知力4
感覚2
集中3
精神力5
器用さ2
身長165cm
体重62kg
特技1宝石
特技2人脈
特技3古代魔法
職業学徒
種族人間
性別女性
性趣向全部OK(受け)
外見年齢17
実年齢17
出身国騎士王国ジハード
経済力裕福
写真・画像など1715947661.png


 ▼Comment
【名前】
フライフロイライン・エレオノーレ・フォン・エーデルシュタイン
Freifraulein Eleonore Von Edelstein
 騎士王国ジハードのエーデルシュタイン男爵家令嬢。
 車椅子を使用しているセネックス魔法学院聴講生。遺物研究室所属。
 そして同時に「再生と不死」を象徴する神使たるセミの化身《シケイダー》でもある乙女。

 愛称はエルもしくはレオ。最近は「セミ子」呼ばわりも増えた。


【容姿】
 くすんだ金髪をハーフアップにした、車椅子の令嬢。

 《シケイダー》となると緑と黒を基調とした霊衣を纏い、背中から翅(はね)が生える。
 また下腹部にはセミを模したと思われる刻印が浮かび上がる。

 体つきはしっかりとしたもので、食事内容などもあって発育は良く、肌も髪も美しい。
 また車椅子とはいえ活発に動き回っている事もあり、虚弱ではない。
 ただ歩行ができない事もあって、通常時の身体的能力は低い。


【概要】
 エレオノーレは騎士王国ジハードはエーデルシュタイン男爵家の令嬢である。
 幼少期はお転婆な少女だったが、暴れ馬に蹴られて下半身に障害を負い、
 現在は特注された車椅子を使用している。
 現在は淑やかなお嬢様といった雰囲気になっているものの、
 車椅子で活発に動き回るあたり根は変わっていない様子。

 エーデルシュタイン男爵領は、宝石採掘を主産業としている山間の小都市として知られている。
 採掘量は少ないながらも質の良い宝石が採れる事から、
 宝石を魔術に必要とする魔法学園都市とも交流があり、
 その縁から現在は故郷を遠く離れたセネックス魔法学院に、聴講生という形で留学中。

 ……というのはあくまでも表向き。
 かつての事故は、宝石採掘利権を巡って行われた暗殺・脅迫の類というのが真相で、
 留学は、エーデルシュタイン男爵が彼女の生命を守るために行ったものである。
 エレオノーレも察してはいるが、それはそれとして、自由に過ごせる日々を楽しんでいる。
 様々な魔法で快適に暮らせる学院の設備と、宝石提供により待遇が良いというのも大きいが。

 学院では遺物研究室に所属している。
 ……とはいえ車椅子であるため迷宮探索には参加できないので、
 あくまで後方の研究担当として、様々な遺物を調べる毎日を過ごしていた。
 しかしある時、遺物「翡翠の蝉」を調べた際、これに適合して融合してしまう。
「翡翠の蝉」にはセミの化身へと「羽化(エンスティオン)」させる力が宿っていたのだ。

《シケイダー》となったエレオノーレは、下半身の自由を取り戻し、
 音に由来する特殊な魔術を扱えるようになる。
 その装束が煽情的なため恥ずかしいと当人は表向き拒否するが、
 実のところ自由に動ける事には魅力と興奮を感じている、
 遺物研究室としても「翡翠の蝉」を研究するため積極使用を要求されるため、
 エレオノーレは《シケイダー》としての行動も開始した。
 ただ《シケイダー》の能力行使の代償に性的興奮が伴う事には、忌避感を覚えている様子。

 あと友人たちからの扱いについて「私のことも遺物あつかいしてません?」と思っている。



【所持品】
・車椅子
 前二輪後一輪の三輪式。
 特注品で座り心地も良いが、動かすには若干筋力が必要になっている。
 検証実験中、友人たちが座っていたりもする。

・「翡翠の蝉」
 純金および翡翠で構成された「翅(はね)を閉じたセミ」型の装飾品。
 手放そうともいつの間にか手元に戻って来る。

・《不可視の従者》の指輪
 留学に際して《学院》から貸与された魔法の指輪。
 単純作業のできる透明な従者を1時間だけ召喚し、自身の周囲15mで行動させる。
 マジックアイテムではあるが、価値はさほど高くはない。いわゆる「コモン」というもの。
 強い衝撃を与えると従者は消滅するため、戦闘には一切使用できない。主に介助用。



【遺物研究室レポート「翡翠の蝉」】
◯「翡翠の蝉」
 純金および翡翠で構成された「翅(はね)を閉じたセミ」型の装飾品。
 記録が紛失しており、迷宮で発見されたものか、外部から持ち込まれたものか、詳細は不明となっている。
 セミが「再生と不死」を象徴とすることなどから、何らかの宗教的なシンボルと考えられる。

 宝石知識を有する聴講生A(以下「対象」と呼称)が調査を行うも、
 突然「翡翠の蝉」の形状が翅(はね)を開いた形に変形。
 緑色の閃光とともに対象の衣服が消失し、その外観が大きく変化する現象を研究室一同が観測した。
 何らかの理由により「翡翠の蝉」と対象とが適合したものと思われる。

 対象から家族構成、日常生活、睡眠時間、食事内容、交際歴、性的経験数などを聞き取り、
 研究員全員で長時間にわたって対象を尋問して検証を行うも、適合条件については不明である。
 研究室備品(菓子類)の不足を理由に中断するも、今後も引き続き調査すべきと判断する。

 いくつかの検証の結果、セミに由来する存在であることから変化後の対象の姿を《シケイダー》と命名する。


◯「羽化(エンスティオン)」
 対象は「翡翠の蝉」を用いて、セミの化身《シケイダー》としての姿に転じることができる。
 「羽化(エンスティオン)」の宣言と同時に、「翡翠の蝉」が翅(はね)を開いた形に変形。
 緑色の光と共に対象の衣服が消失、《シケイダー》の装束(以下霊衣と呼称)を纏う。
 《シケイダー》となっている間の対象は背中に翅(はね)が生え、飛行能力を獲得、
 さらに能力値が計測数値通りに変化する。
 尚「羽化(エンスティオン)」の宣言には「翡翠の蝉」と発声が必須な模様。

 変身可能時間および回数は「日出から日没まで」「日没から日出まで」で各1回ずつ。計2回。
 いずれの場合も日出ないし日没と同時に変身は解除され、対象は変身前の状態に戻る。
 また変身前・後に受けていた負傷は、多少なり変身・変身解除によって治癒する模様。
 ただ対象に過度な外傷を与える事による諸々の問題を鑑み、検証は一旦保留とする。

 変身の起点となるのは「翡翠の蝉」だが、これを対象から没収、隠匿しても
 日出ないし日没時には手元に戻っている。
 原理は不明。
 消失する瞬間を観測していても「いつの間にか消えていた・現れた」という認識になる。
 何らかの認識阻害効果も伴っていると思われる。

 また変身前に対象が着用していた衣服は変身と同時に消失・解除と共に元に戻るが、車椅子は残留した。
 荷物を持った状態で変身しても荷物は消失しなかったため、対象の「自分」という認識が重要なようだ。
 バニー服、メイド服などで検証するも、対象が「これ以上は必要はない」と主張したため実験を中断する。
 また変身に伴う毛髪の調査についても、対象の「毟ったり切ったりしないで」との要望を受け中断する。

 変身後の霊衣については、グローブやブーツなどの一部の着脱が可能である事が判明。
 本体については金属部分の脱着方法がわからず、脱衣はできないものと思われる。
 繊維部分は多少の衝撃吸収能力をもち極めて柔軟で、伸縮する素材が用いられている。
 伸縮性についての検証中に断裂が生じたため、破く、裂くこと自体は可能。
 対象がこれ以上の検証を拒否したため、どの程度の耐久性があるのかは不明のままである。
 なお再度変身した際には損傷部分は完全に再生されていた。原理不明。

 飛行能力は「飛行して移動できる」というもので、空中で停止できるものではない。
 飛距離は水平方向hs本人の体力次第で、高度は「飛行開始地点から10m程度」と判明している。
 加えて自発的に飛行を停止した場合のみ、飛行開始地点までの高さなら着地が可能。
 何かに衝突して墜落した場合、飛行開始地点以下の高度に着地しようとした場合はその限りではない。
 《塔》外壁を利用しての高々度落下検証については対象が拒否したため、保留する。
 物理的に飛行可能とはとても思えないことから、魔術的な何らかの神秘減少によるものと推測される。
 一方この翅(はね)にも感覚があることが、検証によって判明している。
 翅(はね)を欠損した場合にも飛行が可能かは検証できていないが、恐らく不可能だろうと予測される。

 また《シケイダー》となった対象は以下の呪文を行使可能なことが判明している。
 厳密には呪文ではないと思われるが、行使にあたっての発声、類似の呪文が存在する事などから、
 便宜上は「呪文」と表記する。

呪文リスト

・インセクトフレンドシップ
 昆虫・節足動物類との意思疎通、言語理解。
 研究室内に侵入した虫の撃退を確認。《塔》に出現するモンスターとしての昆虫については未検証。

・サンダーウェイブ
 高音圧の発声により直線上の物体に衝撃を与え、場合によっては吹き飛ばす。
 射程は5mほどだが、音自体は広範囲に届くため、学院での検証は避けること。
 対象は「なんで私が怒られるんですか?」と証言。

・シャター
 高音圧の発声により、直線上の物体を破壊、あるいは切断する。
 恐らく上記サンダーウェイブを収束させたもので、一点集中で狙いをつける必要がある模様。
 射程は15mほどだが、音自体は広範囲に届くため、付近に窓がある状況での検証は避けること。
 対象は「なんで私が怒られるんですか!?」と証言。

・パワーワードスタン
 大音量の発声により、声の届く標的の意識を朦朧とさせる。射程は15mほど。
 「単なる大声では?」という意見もあったが、周囲に音が響かないため、呪文的なものと判明した。

・ピュアリファイ
 翅(はね)を高速で羽撃かせ、半径1.5m以内の病毒を除去、無効化する。
 行使中は当然、飛行することができない。また病毒の治療ではなく、汚染を除去するだけな点に注意。

・ヘイスト
 魔力的なオーラを纏っての加速飛行。またそれを用いた体当たり。
 移動は直線的であり、15mを移動するか何かに衝突するまで当人の意思では止まることができない。
「いけ、たいあたりだ!」「電光石火でしょ」「すてみタックルでは?」との意見もあり、
 名称については検討の余地がある。

・メッセージ
 視認できる範囲の一人に対してのみ聞こえる囁き声。効果時間はおよそ10秒。
 ただしやり取りは一方的なもので、向こうの言葉が聞こえるわけではない。
 対象にはこれを用いての研究室内情報工作は決して行わないよう要求する。


 いずれの能力も「発声可能である」「呪術的な構えを取れる」「同時に行使は不可能」という条件と、
 「対象の体力と精神力の平均に比例して使用回数が増える」などのことが判明している。

 他、対象に《シケイダー》の霊衣を隠すような偽装を施すと、能力の一切が使用できなくなる。
 これは《シケイダー》が神使としての役割を担っている、礼装のようなものだからではないかと推測される。
 また対象は腹部を圧迫される事に過剰な反応を示し、やはり動力の行使が不可能になる模様。
 脇腹、背中も同様の反応を示すことから、実際のセミの発声器官に類似していると予想される。
 能力行使に伴う代償については対象が供述を拒否しているため、今後も継続して調査を行う予定。



【経験点】

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Pass:
Miniりすと v4.01