ネブラルガルンペェラ・マルカンデリャ・オルト (NyvllyahllGuarnpth-Ellh Marchundeathll-Ieh Olt) 甘い囁きの マルカンデリャ・純血種 「ガルンペェラ(ネブラル型)・マルカンデリャ属・オルト種」という括りの魔族。 個体名はマルカンデリャ。マルカと名乗る事が多い。 衣装
◆素性と人格◆ 混沌の塔に現れたり消えたりする魔族の街に住むわりかし善良な部類の悪魔。 自分達の街が塔の中にある事は自覚しているが、第何層にあるとか具体的な位置は曖昧。 いつの頃からか下層から人間や亜人の冒険者が塔を昇ってくる事に気付き、興味を持つ。 元々魔族の街では雑貨屋を営んでいるあまり戦闘的ではない大人しい種族で、 街に迷い込む冒険者から外の世界の標準語を学び、外の人間種の文化や歴史や嗜好を 学んで交流を得る内に、塔内を歩いて冒険者相手の移動販売をするようになった。 理由は不明だが、混沌の塔の外に出る事が出来ない。外に出ようとすると姿が消え、 魔族の街付近に戻されてしまうようだ。
外の人間から見ると若干癖のある魔族の道具を扱い、需要はニッチながら珍しい 品々を金品や魔族の街にはない物と取引している。 非常に友好的で温厚な悪魔だが、生来の種族的特性として無意識に(時々意図的に) 人を惑わしたり誑かしたりする誘惑の言葉を囁いて人心を誘導してしまう事が時折ある。 また、見た目に反して性的行為を含む色恋沙汰を好み、知り合った端からあちこちで 関係を持ってしまう悪癖がある。基本的には真面目で仕事熱心な娘なのだが。
背中の金色の突起は有機的に変形する触腕、或いは翼、或いは武器のようなもの。 丈夫で硬い骨の様な質感を持ち、小さな突起程度~最長3mくらいの間で伸縮、変形する事が出来る。 これを無暗に広げる事は威嚇と取られる事が多い為、普段は収縮状態で生活している。 なお自分の容姿には割と自信があるが、ギザギザの歯だけは好きではないらしく、 あまり大きく口を開けたがらない。
◆容姿 ・青紫色の肌 魔族的にはポピュラーな青紫色の肌に黒い斑模様。体形は10代前半の人間くらい。 黒い眼球に金色の瞳。癖の強い頭髪をポニーテールに結わえる。
・歪な翼 奇妙な形状の翼、或いは触手のような物を持つ。飛行能力は低く、 グライダーのように滑空する事は出来るが自力で空に飛び立つ事は出来ない。 幅跳びなどの際ゆっくりと落下する為、距離を稼ぐことが出来る。また、 意識さえあればどんな高度からでも落下による負傷を受けずに着地することが出来る。 揚力とは関係なく「これは翼である」という認識で飛ぶ魔術。 不定形に延ばしたり広げたり尖らせたりする事が出来、力と素早さと器用さの 能力値程度の働きをする。硬さは丈夫な動物の骨程度。折れても時間をかけて再生する。
なお、最小サイズまで小さく収納すると肩甲骨と腰の後ろ辺りに僅かに突起 として残り、完全に隠す事は出来ない。 ・鋭い牙 普段あまり目立たないが、全ての歯が鋭くギザギザに尖っている。 あんまり好きじゃないので目立たないように大きく口を開きたがらない。
・目立つ容姿 ネブラル型ガルンペェラは肌の色等を人間の様に擬態することが出来ない。
・甘言の囁き ガルンペェラ系悪魔は直接的な介入よりもヒトにそっと小さく囁く事で不和を 齎す悪魔である。ヒトが息をして睡眠をとり食事をするように、囁く事が出来ない ガルンペェラは存在する事が出来ない。それが不利益や危険を自身に招くとしても。
◆職業 ・商人 混沌の塔の中層辺りを漂う魔族の街で小さな雑貨商店を営む商人。 塔内の他のフロアや時折姿を見せる外から来たという冒険者などに 興味を持ち、大きなリュックサックを背負って冒険がてらに冒険者相手に 商売をしている。 ニコニコしているが警戒心も人並みにあり、立ち振る舞いは案外狡猾。 親しくなれば距離を詰めて商売以外の関係を持ちかけて来るかもしれない。
◆特技 ・買い物 値打ちものを見極める目利き能力と、商売の駆け引き能力。 品質の良い道具や武具に出会い、その真価に気付く能力。 ・精力絶倫 ネブラル(甘い)ガルンペェラ(囁き)族は色恋と肉欲によって人間を堕落させる 性質を持つ為、マルカンデリャも例外ではない。
・部族戦闘術 ガルンペェラ族固有の背面翼による奇妙な闘技。伸縮自在変形自在の 金色の骨翼を刃や盾のように自在に扱う。あまり好戦的な個体ではないので 自衛以外で滅多な事で振るう事はない。
◆性嗜好(全部OK(受け)) 誘い受け気質。好感度が高ければ積極的に色恋沙汰に持ち込む。 強引にされるのも乱暴にされるのも結構好き。
◆財産と持ち物 所持金:20万yen(人間社会換算) ・大きな革の背負い袋(3万yen) ・魔族の街の衣類各種(色々合わせて10万yen) ・店舗家屋と商品(200万yen) 収入は毎月生活費雑費差し引きで手元に3万yen程残る。
◆成長 日常:0/5(1) バトル:1/6(1) 未使用経験値:0 NPC戦闘乱入「バイコーン☆4」の戦闘経験ポイント投入
◆魔族の街 塔1フロア分丸ごと街になっている。南北に他のフロアに続く階段があり、 そこそこ塔を昇っていくと不特定なフロアに突然現れる。 文明レベルはノイヴィーレよりやや低そうに見え、広さの都合で人口も ノイヴィーレ市ほど多くはないが、他のフロアに行き来する住人も多く、 総数は定かではない。魔族やそれに近い混沌の生物の街であり、人間や エルフ、ドワーフなどの住人は恐らくほぼ居ない。 住人は外の人間に友好的とは言い難く、攻撃的であるか、狡猾であるか、 だいたいどちらかに属する。金貨や銀貨は一応貨幣として通用するようで、 食堂や宿も存在する。ただし文字や言葉が通じる可能性は低い。
◆商店 混沌の塔の中を遷ろう魔族の街で雑貨屋を構える。 主な商品は布や皮や金物の生活用品と簡単な食品だが、外の人間 から見ると何処となく不思議な見た目の物が多い。 気紛れに街を出て塔内を彷徨う冒険者などを見つけては異文化交流 を愉しむ傍らに店の商品を床に広げて露店を開き商売を始める。
・主な商品
一般的な小道具:(200~1.000yen) 食料、作業用ナイフ、金槌、楔、釘、砥石、縄、錻力の小瓶、水筒、食器、 雑巾、縫い糸と針、綿糸、雑嚢、包帯、革のサンダル、片手棍棒などを扱う。 塔内の行商の際も嵩張らない程度には持っていく。 魔界独特の意匠が込められている事もあるが、性能は特に変わらない。
痛痒の棒:(150.000yen) 奇妙な文様の描かれた長さ20cm程のロッド。鈍器として扱える程の太さはない。 この棒には『痛痒』の呪文が封じ込められている。 先端を対象の生物に向けて「Bojuj a trp(ボユゥヤー・ア・テルァペー)!」という 起動呪文を唱えると、黒い電光の様なものが迸り、対象の命中部位に激痛と激しい 痒みが与えられる。肉体的な負傷は与えられないが、この幻痛と痒みは非常に強力で、 生身で受けると(20-精神力)秒間継続する。 衣類や防具による軽減も僅かに出来るが、普通の布で1秒、厚手の防具で3秒程度の 効果減退に留まる。魔法耐性の防具ならば効果時間を半減できる。
射程距離は20m程で、しっかりと目測で狙わなければならない。 ロッドは魔法耐性のある木材で作られているが、3回の使用で魔力を失い呪文は 使えない只の棒に戻る。
赤い軟膏:(5.000yen) 紫根、当帰、ミツロウ、胡麻油、オーク脂、ブロブ粘菌を練り合わせて作られた 真っ赤な傷薬。裂傷以外にも火傷にも効果を発揮し、殺菌作用も認められる。 一般的な植物軟膏に比べて明らかに効果が高く、少し気味が悪いくらいの速度で 外傷が修復していく。「脳に近い部位に使用しない事を推奨する」とされ、 あまり多用すると時折無自覚な言動行動や感情の不安定化を招き、周囲から見て 別人のような振る舞いをする事例が見られる。使用を控えれば暫くして症状は 収まる為、用法を間違えなければ問題はない(とされている)。 一瓶100g程。3年程度は持つ。
角兎の塩漬け:(2.000yen) アル=ミフラージュと呼ばれる額に長角の生えた大型兎の子兎肉をまるまる1羽。 非常に狂暴で獰猛な為、狩猟にはある程度の技量が必要な猛獣だが、可食部が多く 特に子兎は肉質が柔らかく毛皮も美しい為、魔界では乱獲され個体数が減っている。 食用蛙に近い肉質を持ち、1羽を数人で切り分けても十分足りるボリュームがある。
蠍蜂の燻製:(1.000yen) その名の通り、蠍と蜂の特性を持った大型生物を燻製した保存食。 ロブスター程の大きさと肉感があり、外側の甲殻ごとパリパリと食べる事が出来る。 滋養強壮に優れ、疲労回復効果が期待できる。生体は猛毒を持つが、 よく加熱加工された物は(魔族の街では)問題なく食用されている。
毒芋虫の揚げ炒め:(800yen) 魔族の街では非常にポピュラーなおかず。塩を振って香草と一緒に揚げて炒めた 1食80匹程の黄緑色の芋虫をライスやパンと一緒に食べるのが一般的。 小海老のような食感と味わいがあり、舌がピリピリして汗が噴き出すが美味。 魔族には何の影響もないし、タフネスが4以上あれば他の種族も問題ない。
ユハ酒:(3.000yen) ユハ(Yuvha)と呼ばれる魔界の蛇を漬け込んだライスワインの大瓶。 強めの苦味と滋養強壮と僅かに魔力回復の効果を持ち、気付け薬としても用いられる。 非常に強いアルコール度数を持ち、独特の獣臭と濃厚な苦みが特徴で、 非常に癖の強い味がする。小さな器でちびちび飲むのが普通。
魔族の外套:(3.000~20.000yen) マルカの住む魔族の街では一般的な衣類。高価なもの程仕立てがよく、 身分や財力の判断基準になる。特別な効果はないが、外の世界ではあまり見かけない 珍しい生地で織られているものが多く、目利きの商人には高くで売れるかもしれない。 魔族の街や他の魔族は必ずしも人間や外の亜人種に友好的ではない為、種族を 隠したり魔族の文明圏で目立たなくする為に着用してもよい。
通行証:(時価) 魔族の街や魔族の通行許可証が必要な所を通る為の偽造通行証。 様々な場所を通る為に別々の通行証が必要になる為、その都度受注し、 価格はその偽造難易度や場所の危険度によって変動する。
魔法の鍵:(70.000yen) あまり難易度の高くない低級術師による『錠前』の呪文をかけられた扉を 解呪してしまう万能鍵。一定レベル以上の術者が施した『錠前』の呪文には 弾かれてしまう。セキュリティレベルの低い扉や宝箱などに効く事がそこそこある。
媚薬石鹸:(5.000yen) フローラルでとてもいい香りのする固形石鹸。使用した部位に働きかける強い 媚薬効果と、香りそのものにも周囲に影響を与える媚薬効果がある。 普通に所持している分には至近距離で匂いを嗅がない限り効果は出ないが、 お湯で溶かして広げると香りが広がっていく。
塚人の嗅ぎ薬:(2万yen~) 微量を鼻から吸引する事で多幸感と浮遊感を感じる事が出来るお薬。 魔族の街よりも上層にあるという塚人(Barrow-Wight)の棲家である 古代の墳墓のようなフロアでのみ手に入る秘密の茸から精製される。 非常に希少な品で、たったの5回分で2万yenもの高値がついている。 使えば使う程また欲しくなる。
能力値限界:力7 早7 タ7 知9 感4 集8 精10 器4 |
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