★スーニア
「丝娘」で 絹の娘 という意味らしい。
「邦の正しい言葉なら丝绸女儿(すーちょうにーあー)？ んー、長過ぎですのでー」という事で、本来は誤用であるが、本国でないので気にしない。
【概要】
プラチナブロンド……というか真っ白な髪に臼栗色の瞳を持つ女。
一見すると人型であるが、頭髪に見えるものは後頭部のあたりで融合し、一枚の薄絹の
ようになっている。これは菌糸の集まりであり、髪の毛のように裂ける事もできるが、
寄り集まればまた一つになる。珠の肌も爪のない指も透き通るような色白なのは、
血液の代わりに白い乳液が流れているからか。
彼女はキノコ人間。キリバナの一種である。証拠として、頭にいつも二本くらい
子実体が生えている。
(尚、この時代においてキノコは植物と見做されているのだ！菌の発見にはあと最低2世紀かかる。)
一見するとヒトの女性のような体をしているが、手足末端が少し大きい等の差がある。
そのキノコは豊満であった。
【性格】
経済圏こそ人間に合わせているが、その食性もあって危機感や不安感などは皆無の極み。
仕事以外の事には特に大雑把で適当である。
基本、何か楽しい事でもあったの？ ってくらい滅茶苦茶笑顔であり、稀に失礼な程度に
遠慮もない。変なキノコでもくったかのように見えるけど勘弁してほしい。
変なキノコなんだから。
あと、会話の前に「あー」だの「おー。」だの言って一度引き延ばして考えるような
素振りがある。どうにも反応速度が弱いようだ。
曰く「七日経ってから中たるのがキノコですのでー」
【能力】
★仙術+薬学
古き時代の書によると茸は霊草であり、つまりキノコ人間は霊気を貯える資質を持つ
生まれながらの仙人である。術としては自己治癒および自己変容が可能。
これによって頭の子実体が美キノコでありつづけている。
彼女はさらに薬物の作製に特化しており、様々な霊薬を調合できる。
霊薬の調合には時間がかかる他、キノコを主成分とするもの以外は材料の入手が必要。
仙人としては明らかに邪仙であるため、倫理的にちょっとまずい薬も調合している。
外丹に頼るというは、きっと徳を積むのが苦手なのだろう。
★キノコの力
キリバナの扱いと言い張っているが、光合成をおこなわず分解に特化しているため、
食事を必要とする。有機物ならほぼなんでも喰って分解してしまうが、食性として
植物系が好み。
四肢末端や皮膚は菌糸の身体となっており、この部分は再生が可能だが、文字通り身を
削るため、その分元気が失われていく。例えば頭髪を切り落とし続ければ枯死に至る。
胴体内部および頭部の構造はほぼ人間と同じだが、全ての体液が白い乳液となっている。
胴を大きく傷つけられると枯れてしまう。そして頭を失うと思考力を失いただのきのこに
なってしまう。 日焼けしすぎると茶色くなってしまう。そのうちもとにもどる。
身体がとてつもなく軽いのも特徴。水に浮いてしまうぞ。
【装備】
日焼け対策の編み笠とヴェール
上質なドレス
仙丹作製の道具
漢方薬の素材 各種
ぼろ屋敷(きのこがはえてる)
薬の葛籠
荷車(行商用)
などを所持している。
【来歴】
遥か東方にあるという神秘の国、神仙の都の大樹に生じたという霊芝の株分け。
生まれながらに仙術を嗜み、陰陽両極を備える身体は天賦の才に恵まれているが、
法律上、役人に見つかると時の支配階層に献上されてしまうため、海を渡って
新天地に菌糸を下ろす事となったそうな。
仙人の道として天上の座に至りキノコの神となるべく、羽化登仙の外丹を作る事を
目標とするが、危機感がなく時間間隔が割と曖昧なため「ゆっくりやりますのでー」
という事らしい。混沌の塔に寄り添えば、素材が流れてくる機会も多かろう。
【所持金】
大雑把に4万5000エンくらい。
ベルフラウから買い付けた薬草や香草により、現在植物系ベースの特注生成を行う事が出来る材料がある。
【経験点】
日常P 2/5
戦闘P 0/6
☆上客リスト
クロード様 ：たわむれのお好きな方でしてー
ベルフラウ様：いじくり甲斐のあるお方ですー
-------------！！仙丹の調合・販売ルール！！------------------
①つくりおき
★薬蕩 ：500エン 粉タイプ800エン (3袋以上のまとめ買いは1割勉強ですねー)
解熱鎮痛の飲み薬。粉でも売ってる。咳や喉の痛み、呼吸器系の炎症に有効。漢方の麻黄湯に近い。少々の興奮作用があるが、体温を調整して気持ち悪さを飛ばすため、風邪にも効く。
★強壮丸：1000エン (3日分。それ以上の常用は鼻血が危険ですのでー)
疲労回復・補血・強壮・止血効果を持つやまいも味の丸薬。山薬丸とも云う。勃起力向上にも役立つ。
(きのこを山薬(山芋)で固めて地黄(根)からできた生薬を加えたもの。彼女の薬効であり、スーニアを用いても作成可能。その場合さらに鎮静作用を持つ。)
★傷軟膏：2000エンで5回分。(武器の傷など、大きなものには纏めて一回でしてー。)
塗り薬版の「やくそう」で、蜜蝋と油に薬を雑ぜたもの。傷の回復を促す。切り傷や火傷の悪化を防ぎ再生も助ける。太極膏の別名は伊達じゃない。薄い黄色のクリームで、シナモンみたいな匂いがする。
★驚茸粉：1000エン(一回分)
おどろきのこ。振りかけた場所に子実体が生える。形状は場所次第。薬効や毒はない。それだけ。偽装や視線誘導に用いる、変装する、たべる、股間に生成して性別を偽る、等の使い方がある。
その他腰痛やら筋肉痛やらに効く薬とか、日常系の奴がある。
②ひみつのめにぅ
これを頼むには「特別な注文」が必要。作り置きはない。
★華毒膏：5000エン(一回分) 「塗るタイプの虫下し」
オリジナルブレンドの毒。本来食毒である花の毒を仙術で強化し、刺毒に変えたもの。滑る粘液状で、刃物などに塗って使う。運動機能を阻害して一時的な麻痺とめまいを起こす。
★酔夢散：3000エン(一回分) 「酒樽に効く薬」
オリジナルブレンドの毒。接種者のアルコール耐性をゼロにする成分を毒キノコから抽出したもの。散薬で、粉末として経口摂取する。無臭だが微かな苦み。料理か酒に混ぜよう。
★淫羊粉：5000エン(一回分……明日が仕事なら2回に分けな？)「お化粧」「色恋の意図」など
興奮作用とともに緊張を解し判断力を低下させる白い粉。薬湯と強壮丸のアブナイ成分だけ抜き出したもの。
羊ナンデ？→キメればブッダも救世主も発情したヤギでしてー。
②特注＆持ち込み
カンジ・ルーンを用いた名付けを行い、顧客の望む薬を作り出す。
望む効能か名前、あるいは両方を伝える事でその通り制作。調合には半日かかる。
名前は漢字1～２文字+下の薬の形状表から１文字。 「除虫膏」とか「病克丸」とか。
場合によっては素材採取・取り寄せとなるのでより時間がかかる。
素材を持ち込む場合、素材の名前を付けることでその素材の要素を得る。粉末か液状に
出来るなら植物でなくてもいい。
値段は5000～10000エンの間できめられる。効能が魔法的なほど高い とする。
例：
「克」別の文字の要素を打ち消す。「克毒丸」ならどくけしの丸薬。打ち消す対象に縁のある素材が必要。
「毒」みなまでいうな。基本的に経口摂取する毒となる。漢方は毒草が多く、素材はストックしてある。
「強」バフを与える。強敏粉とか強器丸とかでステを高めたり、強火紛ならよう燃える。
〜湯：本来は煎じた液を温かいうちに服用するもの。液体なのでかさばる。
原料を粉にした場合、お湯が必要。
～粉：こなぐすり。水で流し込むか、食い物にふりかけるか、液体に混ぜよう。
〜散：生薬を粉末にしてそのまま服用するもの。モノによってはキツイ。
〜丸：丸薬の意味で、粉末状にした生薬に蜂蜜などを加えて丸く固めたものを
服用するもの。噛んで食ってもいい。
〜飲：エキス剤。流体の薬。のど飴のように固めて口の中で溶かしてもいい。
〜膏：軟膏。塗り薬。即効性が高い傾向にある。内服の薬を接触で使用できる利点がある。毒とかな。
(～丹：効能が超強化された霊薬。作製には”冒険”が必要となり、仙人以外は服用に危険を伴う性能になる。) |
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